日本将棋連盟東葛支部 柏将棋センター

今週のつぶやき

今週のつぶやき

先週は喜ばしいことが続きました。

2024.08.21今週のつぶやき

先週は喜ばしいことが続きました。
やっと、30才にして佐々木勇気八段がタイトル戦挑戦者に。
それも最高棋戦竜王戦での挑戦者ということですから、今まで溜めていたものが爆発した感があります。
挑戦者決定戦の第2局は、広瀬章人九段優勢でしたが、時間に追われ、終盤珍しく悪手を指して逆転。佐々木勇気八段の勝利、2勝0敗で藤井竜王への挑戦権を獲得しました。
藤井聡太竜王対佐々木勇気八段のタイトル戦7番勝負が実現しました。
藤井、佐々木戦は、藤井四段(当時)がデビュー以来破竹の29連勝をして、世間をアッと言わせましたが、次の30連勝を阻止したのが佐々木勇気五段(当時)だったのです。
あれから7年が経ちますが、あの時のフィーバーぶりを思い出す人も多いでしょう。
そして、今年はNHK杯戦で、藤井NHK選手権者を決勝で下し優勝したのは、記憶に新しいと思います。
二人の対戦は、私にとっても、ファンの皆様にとっても、待ちこがれていた好カードのひとつでしょう。
戦前の予想は、やはり藤井乗りが多いのは言うまでもありません。
あの終盤の競り合いの強さ、二日制の読み比べの強さは、負けを想像することが難しいからです。
現に今この原稿を、王位戦第4局を観ながら書いていますが、渡辺明九段、作戦失敗から苦しい展開。断然藤井強し。
しかし、佐々木勇気八段にもチャンスがあると思います。
勇気君の事前研究は凄いし、最近終盤粘りも出てきた。
また二日制の読み合いの展開になったとしても、今まで2時間くらい考えるのはよくあったし、手を追求するという点でも藤井さんに迫っていると思うのです。
師匠としては、高見叡王に次いでタイトルホルダーになってくれることを夢見ていますが、現実の厳しさはよく分っています。
ここは静かに見守りましょう。
また、私事になりますが、8月9日に初孫(男児)が誕生しました。
やっとおじいちゃんです。
“なんでこんなに可愛いのかよ、孫という名の宝物”という歌詞がありますが、正直まだそこまでの心境にはなっていません。
毎日スマホで小さな孫の容姿を送って貰って、それを見るのが楽しみ。
だんだん愛しさが増してきそうです。
 
 
弟子達(若手)の成績

8/13 ●広瀬章人九段(先手)-佐々木勇気八段(後手)○ 竜王戦 挑決第2局

先述のように、竜王戦挑決第2局は佐々木勇気八段の逆転勝ち。果して7番勝負で勇気君どのような戦い方をするのか。楽しみです。
 
 
今年度成績
佐々木勇気八段 10勝1敗(勝率9割1分)
高見 泰地七段 6勝4敗(勝率6割)
三枚堂達也七段 7勝5敗(勝率5割8分)
渡辺 大夢六段 4勝6敗(勝率4割)
門倉 啓太五段 5勝4敗(勝率5割6分)
加藤結李愛女流二段 12勝3敗(勝率8割)
鎌田美礼女流2級 3勝6敗(勝率3割3分)
 
 
柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)

8/16 林佑秦2級
8/17 美馬和夫六段
8/18 中村蒼生二段
8/20 須永廣志四段

 

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