日本将棋連盟東葛支部 柏将棋センター

今週のつぶやき

今週のつぶやき

世の中は外から見えぬ柿の渋。

2024.03.13今週のつぶやき

世の中は外から見えぬ柿の渋。
そのように言われたことがあります。
人間の幸福は、他から見ては絶対に分らない。
と付け加える賢人もいます。
あんな幸福そうに見える人が実は人知れず悩んでいるということは、よくあるようです。
 
私自身未熟な一人の人間として思うことは幸福は自分自身の心の中にあるのではないかということ。
自身まずまず満足して、充実した日々を送っていれば、それで十分幸福なのかもしれません。
平凡の非凡。かくありたいと願いつつ年を重ねるごとに悩みを増やして行く方向は避けたいと痛感するこの頃です。
昨日、野崎東葛支部長と今後の支部の催し物等について色々相談した後、インドカレー屋さんに昼食に行きました。
その時、私の弟子で元奨励会員のS君から電話があり、東大の試験に合格しましたと喜びの電話が入りました。
S君は小学生の時、倉敷王将戦低学年の部優勝。また高学年も優勝と圧巻の全国制覇。
さらに、小学生名人戦も準優勝(全国)2回と、輝かしい棋歴をひっさげて、将来を嘱望され、奨励会に入会しました。
しかし、「奨励会員は死にもの狂いでやってくるから」と成績は上りませんでした。
いっそ高校を中退して将棋一本に絞ろうかと相談にきたこともありましたが、最後の決断は奨励会を辞めるということでした。
その退会の報告に来た時、「今度は東大目指して頑張ります」の力強い言葉でした。
その夢が叶って本当におめでとうS君。
それは東大に入ったから、また有名大学に合格したからといって即人間が立派になった訳ではありませんが、好きな将棋の道を諦めた後、東大に入るのが目標だったので、目標達成おめでとうと師匠は素直に喜んでいます。
まだ、長い人生の第一の目標を成し、歩みだしただけです。
苦労多き人の世は、奨励会で揉まれて十分に経験済みのS君。
性格は、すごく良くて子ども教室も手伝わせて下さいと言ってきてくれます。
有難う。
 
 
弟子達(若手)の成績

3/5 ●三枚堂達也七段(先手)-野月浩貴八段(後手)○ 順位戦C級1組
3/5 ●門倉啓太五段(先手)-古森悠太五段(後手)○ 順位戦C級1組 千日手
3/6 ○高見泰地七段(先手)-杉本昌隆八段(後手)● 順位戦B級2組
3/6 ○渡辺正和六段(先手)-渡辺大夢六段(後手)● 棋王戦コナミグループ杯 予選
3/11 ●三枚堂達也七段(先手)-渡辺明九段(後手)○ ヒューリック杯棋聖戦 決勝トーナメント
3/11 ●加藤結李愛女流初段(先手)-小高佐季子女流初段(後手)○ ヒューリック杯白玲戦 女流順位戦C級

B級2組順位戦の最終局で、高見七段が杉本八段に勝って、B級1組への昇級を決めました。A級まで後ひとつ。高見初代叡王、おめでとう。
 
 
今年度成績
佐々木勇気八段 25勝17敗(勝率6割)
高見 泰地七段 25勝12敗(勝率6割8分)
三枚堂達也七段 16勝12敗(勝率5割7分)
渡辺 大夢六段 11勝13敗(勝率4割6分)
門倉 啓太五段 13勝15敗(勝率4割6分)
加藤結李愛女流初段 12勝13敗(勝率4割8分)
鎌田美礼女流2級 4勝13敗(勝率2割4分)
 
 
柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)

3/8 荒木義夫初段
3/9 美馬和夫六段
3/10 松尾駿大二段
3/12 古谷邦夫五段

 

一覧を見る