勝ち将棋鬼の如し。
2024.05.22今週のつぶやき
勝ち将棋鬼の如し。とも言い、負け将棋はその逆で、負けるよう駒が配置されているから不思議です。
勝った時は強く見え、負けた時は弱く見える。これは将棋に限ったことではなく、野球の大リーグ大谷選手でさえチャンスに打てないと、それだけで存在感が薄くなります。
しかし、その後サヨナラヒットを打つと、ケタが違うとまた感心します。
将棋の藤井聡太八冠のような大天才でも、やはり負けた時の将棋はどこか精彩を欠き、このところ調子が悪いのではないかと、思われているファンもいるくらいです。
第82期名人戦第4局は、挑戦者の豊島将之九段が勝って1勝3敗とカド番をしのぎました。
この将棋は豊島九段強かったですね。
しかし、まだストレート負けを免れただけなのですが、内容的には豊島さんまだ行けるのではと思わせました。
1日目から豊島九段が有利な局面でしたが、先手の得くらいいい勝負だろうと思って観戦していました。
二日目、中盤に入りかけたところで藤井さんが押し返し互角の局面となり、これは、このまま藤井曲線を描くのではないかとさえ感じていました。
ところが、本局は豊島さんは踏ん張り、意地を見せました。
次の第5局は早くも5月26日27日に北海道紋別市で行われますが、地元紋別(勝浦修九段出身地)ではこの名人戦を一大イベントとして待ちこがれているようです。
藤井八冠としては、早く名人戦の決着をつけ、次の叡王戦に全力で臨みたいところ。過密スケジュールとなるだけに、体にはくれぐれもご留意下さい。
私共といたしましては叡王戦の第4局、柏の葉で行われる対局に、粗相のないよう、準備の大詰めに差し掛かっているところです。
この一局は本当に、興味津々です。
満天下注目の決戦となるは必定でしょう。この大盤解説会の方は満席となりましたが、前夜祭の方はまだ余席があるようなので、是非申し込み下さい。対局者と石田一門の棋士総出で、お迎えしております。
《第9期叡王戦五番勝負 第4局 前夜祭・現地大盤解説会のお知らせはこちら》
弟子達(若手)の成績
5/15 | ●室谷由紀女流三段(先手)-加藤結李愛女流初段(後手)○ | ヒューリック杯白玲戦 女流順位戦C級 |
5/16 | ●瀬川晶司六段(先手)-三枚堂達也七段(後手)○ | ALSOK杯王将戦 一次予選 |
5/16 | ○渡辺大夢六段(先手)-遠山雄亮六段(後手)● | ヒューリック杯棋聖戦 一次予選 |
5/16 | ○門倉啓太五段(先手)-渡辺大夢六段(後手)● | 棋王戦コヒューリック杯棋聖戦 一次予選 |
5/18 | ●榊菜吟女流2級(先手)-鎌田美礼女流2級(後手)○ | リコー杯女流王座戦 一次予選 |
5/18 | ●鎌田美礼女流2級(先手)-佐々木海法女流初段(後手)○ | リコー杯女流王座戦 一次予選 |
5/18 | ○加藤結李愛女流初段(先手)-木村野乃花アマ(後手)● | リコー杯女流王座戦 一次予選 |
5/18 | ●宮宗紫野女流二段(先手)-加藤結李愛女流初段(後手)○ | リコー杯女流王座戦 一次予選 |
今週は石田一門七勝一敗。全勝とはいきませんでしたが、この調子で。
今年度成績
佐々木勇気八段 1勝0敗(勝率10割)
高見 泰地七段 2勝2敗(勝率5割)
三枚堂達也七段 2勝2敗(勝率5割)
渡辺 大夢六段 2勝2敗(勝率5割)
門倉 啓太五段 2勝1敗(勝率6割7分)
加藤結李愛女流初段 6勝1敗(勝率8割6分)
鎌田美礼女流2級 3勝3敗(勝率5割)
柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)
5/17 | 猪瀬浩志五段 | |||
5/18 | 河上良彦六段 | |||
5/19 | 金子靖史五段 | |||
5/21 | 中沢義雄五段 |