日本将棋連盟東葛支部 柏将棋センター

今週のつぶやき

今週のつぶやき

叡王戦が俄然面白くなってきました。

2024.05.08今週のつぶやき

叡王戦が俄然面白くなってきました。
第9期叡王戦5番勝負第3局は、伊藤匠七段が藤井聡太叡王を破り、2勝1敗と勝ち越しました。
これでタイトル奪取に王手を掛け、予断を許さない展開に。
無敵無双の藤井八冠を相手に、タイトル戦でリードしてカド番に追い詰めたのは初めてのこと。
この将棋は伊藤強しを見せつけました。
角換り腰掛銀となり、先番を持った藤井叡王が、少しづつリードを奪っていたように思います。
やはり、最後は藤井さんが勝つだろうと思って観戦していましたが、さに非ず、伊藤七段の終盤の踏み込みがよく勝利を呼び込みました。90手目△7六銀と思い切りよく出た手が勝負手で、この手を藤井さんは、うっかりしていたようです。
コンピュータの採点では、その後▲7九桂と受ければ、6.5対3.5くらいで藤井よしとなっていましたが、人間的には勝ちづらい局面でしょう。
第一局は△7六銀と出る手をためらって、星を落としましたが、第3局は思い切って出て勝機をつかみました。
秒に追われながらも、伊藤匠七段の指し手は正確を極め、終盤誤りませんでした。
これで、次の柏対局が正念場となりそうです。
「勝敗にはこだわらず、開き直って頑張りたい」との感想ですが、今まで一度も追い込まれてのカド番を経験したことのない藤井八冠。
思わず長考、長考になってしまわないかとも考えられ、大注目の第4局は柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で行われます。
私の家から歩いてでも行ける柏の葉が歴史を変える地となるかもしれず、自身、今から緊張感を覚えます。
柏市民はじめ、第4局協賛の三井不動産、協力の東葛支部の方々皆が、落ち度のないよう、この対局5月31日をお待ちしています。
また、このイベントの前夜祭と大盤解説会参加希望者を、このホームページで5月10日から募集する予定ですので、ご覧になって下さい。

※募集は5月14日(火)10時~と変更になりました。

弟子達(若手)の成績

4/30 ○西山朋佳白玲・女王・女流王将(先手)-鎌田美礼女流2級(後手)● 大山名人杯倉敷藤花戦
5/2 ●高見泰地七段(先手)-渡辺和史六段(後手)○ ALSOK杯王将戦 一次予選

鎌田美礼女流2級は強豪西山朋佳女流三冠に挑みましたが善戦するも惜しくも敗れました。このような対局を重ね、胸を借りればどんどん強くなるでしょう。

今年度成績
佐々木勇気八段 1勝0敗(勝率10割)
高見 泰地七段 1勝1敗(勝率5割)
三枚堂達也七段 1勝2敗(勝率3割3分)
渡辺 大夢六段 1勝1敗(勝率5割)
門倉 啓太五段 0勝1敗(勝率0割)
加藤結李愛女流初段 2勝1敗(勝率6割7分)
鎌田美礼女流2級 1勝2敗(勝率3割3分)

柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)

5/3 高森勇吹四段
5/4 鎌田敦胤五段
5/5 松尾駿大三段
5/6 河上良彦六段
5/7 須永廣志四段

 

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