日本将棋連盟東葛支部 柏将棋センター

今週のつぶやき

今週のつぶやき

将棋ほど日本人に

2023.05.03今週のつぶやき

将棋ほど日本人に好かれ続けてきた競技というかゲームは他にないと思います。
1612年に徳川家康公が、将棋所を開いて下さり、棋士を職業と認めてくれたのが、名人の始まりでした。
それ以来、現在の17世谷川名人に至るまで永世名人は続いています。
これだけ歴史のある名人位が如何に将棋界で重みを持つかお分かり頂けると思います。
徳川家康公は私の故郷岡崎が生誕の地であり、将棋を愛好し、奨励してくれました。
それが現在の将棋ブームにまでつながっているのですが、付け加えるに、名人ができると言うことは、その時点で将棋が広く庶民にまで浸透していた証しでもあると思うのです。
将棋が日本人の心を惹きつけて止まないのは何かがあると考えます。
取った駒の再使用、これが日本の風土にあっているからであり、他の国の将棋には見られない魅力的なものと受け入れているのでしょう。
その再使用により、むずかしさは世界の将棋の中で一番だと思うのは、あながち我田引水ではないはずです。
昔から縁台将棋で見られるように、ごく自然に庶民が将棋を指していました。
庶民の遊びといえば、普通なら、単純なスゴロクのようなものが中心となりそうですが、日本人は、この世界でも稀にみる複雑なゲームを身近に、当り前のように、日常的に受け入れていました。
このことが、日本人の特質である証しだと、ある識者は見ています。
知的なゲームを、さあ将棋でもやろうかと当り前に思ってきた日本人は、複雑なものを好む民族なのかもしれません。
それはさて、現在その伝統ある名人戦が行われています。
大天才藤井竜王が、挑戦者となり、渡辺名人に向っていますが、第2局も制し2対0とリードを奪いました。
この将棋も、終盤のつばぜり合いとなり、わずかの差で藤井竜王が勝利しました。
これで2連勝。史上最年少名人に一歩近づいた感すらあります。
詳しい感想、解説は石田九段一門将棋チャネル「名人戦第2局、藤井挑戦者断然だる終盤力で勝利」で放送していますので、ユーチューブの方を観て下さればと存じます。

 
また56期東葛名人戦、美馬和夫東葛名人対伊東恒紀五段の3番勝負は2勝1敗で伊東五段が勝ち、東葛新名人となりました。
第2局目の美馬さんの絵に描いたようなトン死勝ちでタイに持ち込んだところでは、また防衛かとも思いましたが、伊東さんの地力は凄いものがあり、新名人となりました。おめでとうございます。
第57期東葛順位戦は5月初めより9月末日までの開催となりますので、進んでの対局をお願いします、
 
 
弟子達(若手)の成績

4/28 ●及川拓馬七段(先手)-高見泰地七段(後手)○ 竜王戦2組 昇決

竜王戦で、高見七段のそれこそ、絵に描いたような逆転トン死勝ちは驚きました。調子に乗って下さい。
 
 
今年度成績
佐々木勇気八段 1勝1敗(勝率5割)
高見 泰地七段 2勝1敗(勝率6割7分)
三枚堂達也七段 0勝0敗(勝率-)
渡辺 大夢六段 0勝1敗(勝率0割)
門倉 啓太五段 2勝0敗(勝率10割)
加藤結李愛女流初段 1勝0敗(勝率10割)
鎌田美礼女流2級 0勝1敗(勝率0割)
 
 
柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)

4/28 箕輪悟大四段
4/29 美馬和夫六段
4/30 斉藤翔真五段

 

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