今週のつぶやき

藤井八冠を制覇。史上初の快挙。
の見出しが、各新聞トップに躍り出ました。
地元では号外も。
王座戦第4局で永瀬拓也王座から大逆転勝利し、3対1のスコアで王座のタイトルを奪取。
全タイトル八冠を独占しました。
まだ21歳の若さはとてつもない怪物です。
しかし、終局後「本当に苦しいシリーズだった。この経験を糧にして、もっと実力をつけていかないといけない。見合った力があるかと言われればまだまだなので、引き続き実力をつけていくことが必要かと思います」といたって謙虚です。
これから、もっと実力をつけたら一体どういう存在になってしまうのかと第三者から見れば末恐ろしい気がするのですが・・・。このあくなき向上心が、藤井八冠躍進の原動力になっているような気がします。
将棋界はすごい時代がやって来ました。
それでは王座戦第4局を簡単に振り返ってみましょう。
この将棋は、序盤から永瀬王座の研究が功を奏し、有利に進め持ち時間でも大差がついて藤井さんは苦戦を強いられました。
その後、逆転し藤井優勢となったと思ったら、また永瀬さんが踏ん張り再逆転。
終盤は永瀬必勝となり、今度は永瀬勝ちで2対2になると誰しも思っていました。
ところがです。
双方一分将棋になっていたとはいえ、永瀬さんに信じられない悪手が出て99対１の評価が逆となり、藤井さんに勝利の女神が微笑みました。
幸運といえば幸運ですが、AIの開発者の言っていて言葉が面白い。
「AIでは相手（人間）を惑わせる手は指せない。しかし藤井さんには人間を惑わせる能力が備わっているのではないか」と。
確かに第3局第4局と続けて負けの将棋をひっくり返すところを見るとそうかもしれない。
藤井将棋恐るべしですが、人間間違えるからこそ、そこにドラマが生じ面白いと思うのですが。
石田九段一門チャンネルでは「藤井八冠制覇おめでとう」で詳しく語っていますので、是非ともユーチューブをご覧になって下さい。
また、今週の石田九段一門チャンネルは「藤井八冠の偉業、柏将棋センターの声を聞く」を放送。柏将棋センターの子供達はじめファンの生の声を聞いておりますので是非こちらもご視聴下さい。