風を読む。世渡りによく使われる言葉です。
2024.07.03今週のつぶやき
風を読む。世渡りによく使われる言葉です。
しかし、この頃風は一日のうちでもあっちから吹いたり、こっちから吹いたりするものだと思い知らされました。
今年から夏の暑さ対策に寝室を北側の部屋に変え風通しよいところにしました。
ところが、風は必ずしも北東から吹くとは限らず、稀には思わぬ方向から強く吹くこともあります。
世界情勢を見ても、風向きはどう変わるか分かりません。
我が将棋界も然り。
藤井八冠の時代はしばらく続くと誰しも予想していましたが、早くも一冠を失いました。
それも相手が同年代の伊藤七段だった訳ですから大ニュースとなり、おやおやと感じられた方もいると思います。
歴史は繰り返すといいます。
羽生さんが七冠を制覇した後、直ぐに年下の三浦さんに破れたことを思い出します。
当時は番狂わせと言って、さほど騒ぎ立てしませんでしたが、それ以降再び羽生さんは七冠奪取することはできませんでした。
今回藤井さんはどうなるだろうと言うことです。
私見では、次期の叡王戦で挑戦者となって、再び全冠制覇を賭けたタイトル戦をと夢見ているのですが。
その為には、まず今持っているタイトルを防衛しなくてはいけない。
棋聖戦第3局は藤井完勝でストレート勝ちの防衛。
挑戦者山崎八段にとっては力を出し切れず、ふがいない敗戦だったと思われますが、藤井断然強しをまた印象付けました。
内容的に言えば敗因は52手目△4四角に▲6六銀と受けた手。
ここは▲7七歩と辛抱する方がよかったようですが逃げ場をなくすだけに指しにくい手で、次の藤井棋聖の放った△7七歩の好手を誉めるべきかもしれません。
これで藤井さんは最年少21才で永世棋聖となりました。(5期連続獲得)
これまでの記録は中原さんの23才での永世棋聖だったのですが、また記録更新。
一冠は取られたものの、藤井さんのあくなき記録への挑戦は続きそうです。
次のタイトル戦は王位戦七番勝負。
強敵渡辺九段相手だけに注目して見守りましょう。
弟子達(若手)の成績
弟子達の対局はありませんでした。
今年度成績
佐々木勇気八段 3勝0敗(勝率10割)
高見 泰地七段 4勝2敗(勝率6割7分)
三枚堂達也七段 4勝2敗(勝率6割7分)
渡辺 大夢六段 2勝3敗(勝率4割)
門倉 啓太五段 3勝3敗(勝率5割)
加藤結李愛女流初段 8勝3敗(勝率7割3分)
鎌田美礼女流2級 3勝5敗(勝率3割8分)
柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)
6/28 | 松長喜久郎五段 | |||
6/29 | 河上良彦六段 | |||
6/30 | 鎌田敦胤五段 | |||
7/2 | 美馬和夫六段 |