肌寒い秋。長かった夏も過ぎてみれば、恋しく感じます。
2022.10.27今週のつぶやき
肌寒い秋。長かった夏も過ぎてみれば、恋しく感じます。
秋は読書の秋とも言い、秋の夜長を読書で楽しむ。といった風流な趣きもありました。
もちろん今でも、そうなさっている方もいることでしょうが、私はもっぱらタブレットで短篇小説等の朗読を寝ながら聞くことにしています。
最近では、毎日のように聞いていますが、これが面白いですね。
たとえば、漱石山房の秋。大正四年12月友人の紹介で漱石先生の門人となった芥川は、の語りなど文章も一流なら語り手もプロで、何とも心地よく、いつも最後まで聞くことができず、寝込んでしまいます。
また太宰治の走れメロス。
私の為に殺される。身代わりの友を救うために走るのだ。走れメロス、走れメロス。
何とも惹きつけられますが、これも最後まで聞くことはできず、寝込んでしまいます。
こうなったら、文学鑑賞というより、子守唄ですね。
これもよし。年輪を重ねると読書は目が疲れるし、疲労も重なる。もっとも私は若い頃から余り本を読む方ではなかったのですが、今はタブレットで何でも、自分の好きなものが引き出せる便利な時代。
有難き世となってきたと素直に喜んでいます。
有難きと言えば、将棋界は怪物藤井聡太五冠の出現に尽きます。
この大天才は、史上最強と成り得るのか。
大注目の竜王戦7番勝負第2局は、藤井聡太竜王の逆転勝利。これで一対一のタイに。
こうなると藤井防衛かという雰囲気になる時代となってきました。
逆転といっても一日目で、挑戦者広瀬章人八段の作戦が功を奏し、5.5対4.5くらいの僅差が開いていただけですが、それをひっくり返す藤井竜王の底知れぬ強さ。
悪くなっても容易に崩れないし、ひとたび良くなれば、殆んど挽回は難しい。
そして最後は、きれいに作ったように駒が配置されている。
何度も言うようですが、ただ恐れ入るばかりです。
今週の石田九段一門将棋チャネルは「岡崎将棋まつりトークショー(後編)」を放送。
出演棋士、渡辺明名人、杉本昌隆八段、佐々木勇気七段、室田伊緒女流2級。大変遅くなりましたが、このチャンネルでじっくり見て下さればと思います。
弟子達(若手)の成績
10/19 | ○畠山鎮八段(先手)-高見泰地七段(後手)● | 順位戦B級2組 |
10/19 | ●三枚堂達也七段(先手)-梶浦宏孝七段(後手)○ | 王座戦 一次予選 |
10/20 | ○佐々木勇気七段(先手)-郷田真隆九段(後手)● | 順位戦B級1組 |
10/14 | ○三枚堂達也七段(先手)-深浦康市九段(後手)● | 竜王戦2組 昇決 |
10/17 | ●鎌田美礼女流2級(先手)-中村真梨花女流三段(後手)○ | 大成建設杯清麗戦 予選 |
B級1組順位戦、佐々木(勇)七段は郷田九段に勝ち3勝2敗と2位に浮上。2連敗の後5連勝でこのまま行ってくれるといいですが。気分はいいでしょうから平常心で戦って下さい。
鎌田女流2級は強敵中村三段に苦戦の将棋を追い上げ、最後入玉でき勝ち筋に入ったかなと思いましたが、一失があり敗退。これをいい薬に更なる上を目指して下さい。
今年度成績
佐々木勇気七段 13勝4敗(勝率7割6分)
高見 泰地七段 13勝8敗(勝率6割2分)
三枚堂達也七段 10勝6敗(勝率6割3分)
渡辺 大夢六段 9勝7敗(勝率5割6分)
門倉 啓太五段 6勝8敗(勝率4割3分)
加藤結李愛女流初段 11勝5敗(勝率6割9分)
鎌田美礼女流2級 2勝3敗(勝率4割)
柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)
10/20 | 猪瀬浩志四段 | |||
10/21 | 石田和弘四段 | |||
10/22 | 鎌田敦胤五段 | |||
10/23 | 四段以上 | 斉藤翔真四段 | 三段以下 | 前島竜成初段 |
10/25 | 松浦孝幸四段 | |||
10/26 | 美馬和夫六段 |