日本将棋連盟東葛支部 柏将棋センター

今週のつぶやき

今週のつぶやき

そよぐ風もすっかり夏めいてまいりました。

2022.06.02今週のつぶやき

そよぐ風もすっかり夏めいてまいりました。
もう冷房が必要な季節になってきたのか。
このところ、日々がめまぐるしい程、早く回っている。
そう感じるのは年齢を重ねたせいなのか、あるいは充実している証なのか、いずれにしても暇ではない。今、将棋手帳を見ると日程表がペンで黒く埋まっています。
普及活動、後進の育成に加え、病院に指のリハビリ等通わなくてはいけない余計な仕事も増え、ただ生きるのに懸命です。
さて、今の将棋界、話題には事欠きません。
まずは名人戦7番勝負第五局で、渡辺明名人が斉藤慎太郎八段を下し四勝一敗で名人を防衛、三連覇を成し遂げたこと。
渡辺名人は強く、斉藤八段は涙を飲みました。この詳しい解説は石田九段一門将棋チャネル「渡辺名人防衛三連覇。鎌田女流初陣飾れず」で放送しています。是非そちらで感想をお聞き下さい。
次は、王位戦で豊島将之九段が、池永天志五段を負かし、2年連続の挑戦を決めたこと。
これで、またまた藤井五冠との7番勝負が見られます。
最初は対藤井戦に連勝していた豊島九段でしたが、このところはタイトル戦ストレート負けを喫して、歯が立たなくなった感があります。が、年度変わって気分一新、目の覚めるような将棋を見せてくれるか。やはり実力者の豊島九段に注目が集まります。
まず第一局目を注視して見ましょう。
肝心の話題は里見カナ女流四冠が、棋王戦予選で男性棋士5名を負かし、トーナメント入りを果たしたことです。これで、対男性プロ直近成績10勝4敗となり規定により、男性プロ棋士四段に挑戦する資格を得たことになりました。もし挑戦して四段となることができれば、こんな重大ニュースは他にはないと思うくらいの快挙です。
この挑戦が成功すれば、男性プロ四段と女流四冠の二刀流となることが予想され、3,4日に一局位は対局しなければいけない過密なスケジュールとなる可能性があります。
里見さん本人どう決断するんでしょうかね。
また、と言っては失礼ですが谷川浩司九段が永世名人(十七世名人)を襲位することが決まりました。
谷川さん本人のコメントで「この度60歳に達したことで、理事会の推薦を頂き、17世名人を襲位させて頂く運びとなりました。資格を得てから25年。400年以上の歴史を刻む永世名人の名前を継ぐことに、改めて身の引き締まる思いです」後略。と語っております。
史上最年少21歳名人になってから40年近く、谷川さんの足跡は素晴らしいものがあります。
これからも棋界の為、ご活躍下さい。
そして最後、私の弟子鎌田美礼女流2級がプロデビュー戦で中倉宏美女流二段に敗れたニュース。
敗れたりとはいえ、これが凄い扱いでテレビ、新聞等で取り上げられ、一躍時の人となった感があります。
この将棋は美礼ちゃん不出来の一語に尽きる内容で、余程緊張したのでしょう。
次戦からはリラックスして長い将来に向けて、伸び伸びと納得できる将棋を指して下さい。

今週の石田九段一門将棋チャネルは「第7期叡王戦第3局、一門棋士たちの感想」を放送、叡王戦柏対局を振り返って弟子たちに感想を述べて貰っています。


弟子達(若手)の成績

5/26 ○斎藤明日斗五段(先手)-三枚堂達也七段(後手)● ヒューリック杯棋聖戦 一次予選
5/28 ●長沢千和子女流四段(先手)-加藤結李愛女流初段(後手) ○マイナビ女子オープン 予備予選・反則
5/28 ○中倉宏美女流二段(先手)-鎌田美礼女流2級(後手)● マイナビ女子オープン 予備予選
5/31 ○上田初美女流四段(先手)-加藤結李愛女流初段(後手)● 倉敷藤花

今年度成績

佐々木勇気七段 1勝0敗(勝率10割)
高見 泰地七段 3勝1敗(勝率7割5分)
三枚堂達也七段 0勝2敗(勝率0割)
渡辺 大夢六段 3勝1敗(勝率7割5分)
門倉 啓太五段 1勝1敗(勝率5割)
加藤結李愛女流初段 4勝1敗(勝率8割)
鎌田美礼女流2級 0勝1敗(勝率0割)

柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)

5/26 松長喜久郎五段
5/27 猪瀬浩志四段
5/28 鎌田敦胤五段
5/29 北村一晃四段
5/31 中沢義雄五段
6/1 猪瀬浩志四段
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