人間は、傑出した人間は、ボーとしている時に
2022.06.23今週のつぶやき
人間は、傑出した人間は、ボーとしている時に突然あるひらめき、発見をすることがあるといいます。
古代ギリシャの哲人ソクラテスは、ある時“汝自らを知れ”と神様からのお告げがあり、自らの行動上の標語としたと伝え聞いています。
また、カント先生は“神がいるかどうかは分からないが、人間を越えた大きな存在があるかもしれない”と著していたとまた聞きしています。
全く最近の世は、人智では計り知れないことばかり。
我が将棋界においても、しかりでありまして、6年前頃は将棋界はこのまま衰退していくのかと危惧していたところ藤井聡太という救世主が出現。
連日マスコミに取り上げられるようになり、一躍メジャーな存在となりました。
まさに男性ジャンヌダルク現るといった感じで、将棋界は大いに救われました。
その藤井さんは今や五冠となり、その効果で、地元名古屋に対局場までできるという計り知れない成果をもたらしてくれたのです。
トヨタさんが、このような大天才を地元中京が放ってはおけない。
トヨタに何かできることはないかと、社長さん自らのり出し、名古屋駅前の一等地を無償で提供してくれたのです。
有難さを通り超し、天の恵みとしか考えられません。
中京で修業時代からを過ごし、トヨタにも上京するまで指導に行っていた私にとって、まず頭に浮かぶのは師であり兄弟子の面影です。
草葉の陰で、今のこの発展ぶりを驚きをもって見守っていることでしょう。
一時期50年程前、東海本部、板谷将棋教室奥座敷で公式対局を行っていたこともあり、私が一番多く対局をしたはずで確か7局ぐらいは指したのではないかと記憶しています。しかしそれも、結局永続きはせず、今回のような大規模対局場ができるまで半世紀要したことになります。
その対局の開場日が本日原稿執筆日なのです。
藤井聡太五冠対佐藤康光宇段のA級順位戦と杉本昌隆八段対佐々木慎七段のB級2組戦の2局です。
今後順位戦を主とした対局場になるということですが、藤井五冠にとって、地元での対局は体力的にも楽になるはず。増々勝ち進むかもしれません。
今週の石田九段一門将棋チャネルは「羽生、A級一期で復帰か。棋聖戦藤井△4八歩の深読みに心服」
弟子達(若手)の成績
6/9 | ●佐々木勇気七段(先手)-澤田真吾七段(後手)○ | 順位戦B級1組 |
今年度成績
佐々木勇気七段 2勝1敗(勝率6割7分)
高見 泰地七段 4勝2敗(勝率6割7分)
三枚堂達也七段 0勝2敗(勝率0割)
渡辺 大夢六段 4勝1敗(勝率8割)
門倉 啓太五段 1勝2敗(勝率3割3分)
加藤結李愛女流初段 4勝2敗(勝率6割7分)
鎌田美礼女流2級 0勝1敗(勝率0割)
柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)
6/16 | 松長喜久郎五段 | |||
6/17 | 中沢義雄五段 | |||
6/18 | 斉藤翔真四段 | |||
6/19 | 四段以上 | 金子靖史五段 | 三段以下 | 中村清之介二段 |
6/21 | 古谷邦夫五段 | |||
6/22 | 福田洸六段 |