日本将棋連盟東葛支部 柏将棋センター

今週のつぶやき

今週のつぶやき

私は色紙に“盤上没我”と書き続けて久しい。

2022.06.16今週のつぶやき

私は色紙に“盤上没我”と書き続けて久しい。
盤上一筋、読みに没入せよとの意味です。
かつて,内藤国雄九段に「石田君ピッタリの言葉を書くなあ」と言われ苦笑いをしたこともありました。
が、今、我が将棋人生を振り返るに必ずしも盤上没我ではなかった気も致してくるのです。
もっと盤上一筋に打ち込んでいられたら、ひょっとすると、もっと上の位置にいけたかもしれないと思う程です。
おおむね色紙に揮毫する言葉は、自分に出来ない事を記すことが多いのではないか。とさえ最近思えるようになりました。
たとえば、故大山十五世名人は晩年、夢が小さくなってきてから(失礼)“夢”の一文字を書くようになりました。
小さくなったその夢を持ち続けようと自らを励ましていたのかもしれません。
若い頃は“忍”と記すことが多く、大山名人の辛抱強さの象徴のように思われていたのとは対照的です。
という訳で、人間、自身かなえられそうもない願望を色紙に託すこともあるのだというお話。
そこで、付け加えるに、真の盤上没我は藤井聡太五冠ではないかということです。
彼こそ真理探究の典型。私ごとき成し得なかったことを、はるかに凌駕し今棋神に近づこうとしています。
このまま勝ち続け八冠まで突っ走るのか。
あるいは一、二度挫折しまた巻き返すのか。
今、原稿執筆中、棋聖戦第2局が戦われており、難敵永瀬拓矢王座にどのような結果がでるのか、ひとつの試金石であります。

今週の石田九段一門将棋チャネルは「藤井挑戦か、A級順位戦始まる。対永瀬戦はどうなる。」を放送しています。ただ速報として流す予定の第2局は結果及び終了時間等で、速報の方が早くなる可能性もありますし、遅れるかもしれません。
流動的ですが、ご理解の上、ユーチューブチャンネルの方もご覧ください。


弟子達(若手)の成績

6/8 ○内山あや女流1級(先手)-加藤結李愛女流初段(後手)● ヒューリック杯白玲戦 女流順位戦D級
6/9 ●高見泰地七段(先手)-高野智史六段(後手)○ 棋王戦コナミグループ杯 予選
6/14 ○宮本広志五段(先手)-門倉啓太五段(後手)● 順位戦C級1組

加藤結李愛女流初段はヒューリック杯白玲戦女流順位戦D級で内山あや女流1級に敗れたものの、競争相手2人が負けた為C級昇級が決まりました。結李愛ちゃんおめでとう、これからも増々頑張って下さい。

今年度成績

佐々木勇気七段 2勝0敗(勝率10割)
高見 泰地七段 4勝2敗(勝率6割7分)
三枚堂達也七段 0勝2敗(勝率0割)
渡辺 大夢六段 4勝1敗(勝率8割)
門倉 啓太五段 1勝2敗(勝率3割3分)
加藤結李愛女流初段 4勝2敗(勝率6割7分)
鎌田美礼女流2級 0勝1敗(勝率0割)

柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)

6/9 猪瀬浩志四段
6/10 河上良彦五段
6/11 佐藤優斗三段
6/12 川崎湊3級
6/14 松浦孝幸四段
6/15 松長喜久郎五段
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