日本将棋連盟東葛支部 柏将棋センター

今週のつぶやき

今週のつぶやき

佐々木勇気七段A級へ、八段昇段おめでとう。

2023.03.16今週のつぶやき

佐々木勇気七段A級へ、八段昇段おめでとう。
3月9日、B級1組順位戦最終局が一斉に行われ、佐々木(勇)七段は屋敷九段に勝って昇級。
結果的には負けても沢田七段が敗れた為、昇級でしたが、勝っての昇級は威勢がよいし来期に向けても大きいのです。
中村(太)七段も羽生九段に負けたので、来期はA級九位にランクされます。
一番手の昇級は、順位一枚違う為、次なるA級の戦いに、あるいは影響が出てくるかもしれない。
“人事を尽し天命を待つ”
これが、私の座右の銘のひとつですが、今期の勇気七段のB級1組順位戦は最初二連敗だっただけに、よもやの朗報です。
結果的に2連敗の後、9勝1敗と猛烈な追い込みでした。
まさに天命が来たと感じています。
幼稚園の頃から柏将棋センターに通ってきた勇気君が、今やA級八段の棋士に成長してくれた。師匠として、この上ない喜びです。
柏将棋センターのお客さんも次々に「おめでとう」と言ってくれます。
なかには「来年は佐々木名人もあり得るんだね」と最大限の祝いの言葉を述べてくれる人さえいました。
しかし、私は「まずは維持することを考えねば」と応じたところ「そのような消極的考えではいけない」と反論されました。
でもこれは、期待が大き過ぎる。過度の期待は幻滅につながりかねないと思うのです。
私は「A級はそんなに甘いところではないですよ。メンバーを見て下さい」と再度言いふくめると「そうかもしれない」と納得された様子。
いずれにしても、めでたいお祭りムードで出た言葉であり、有難い限りであります。
けれど、勇気君次なる戦いはもう直ぐ始まるのです。現実をしっかりと見詰めて来期のA級戦に備えて下さい。
そして、さらに欲を言えば高見君のようにタイトル奪取を。まず来年度は各棋戦挑戦者も目指して頑張って下さい。

石田九段一門将棋チャネルでは「藤井五冠名人挑戦に、佐々木勇気七段待望のA級へ」を放送しておりますので、私の生の声をお聞き下さい。

また、棋界全体を見渡せば、王将戦7番勝負で、藤井王将が羽生九段を4対2で下したことの方が大きな話題なのです。
このゴールデンカードを制した藤井さん。
年内、7冠も視野に入ってきました。
無敵の藤井時代を築くのか。
石田九段一門将棋チャネルでは「藤井聡太王将神技の指し回しで防衛。羽生九段無念の第6局」を放送。詳しく、その感想を語っていますので、そちらの方をご覧下さい。

さらに今週の石田九段一門将棋チャネルは「佐々木勇気新八段はじめ一門棋士の順位戦総括」を放送しました。
一門棋士の順位戦の総評をしていますので、こちらも見て下さい。

弟子達(若手)の成績

3/8 ●増田康宏七段(先手)-高見泰地七段(後手)○ 順位戦B級2組
3/9 ●屋敷伸之九段(先手)-佐々木勇気七段(後手)○ 順位戦B級1組
3/14 ○渡辺大夢六段(先手)-阿部光瑠七段(後手)● 順位戦C級2組

先述のように佐々木(勇)七段はA級へ、そして八段昇段。高見七段も強敵増田七段に勝利し、来期につなげる白星。また渡辺(大)六段も若手強豪阿部七段に勝ち、実力を示しました。

今年度成績
佐々木勇気八段 27勝9敗(勝率7割5分)
高見 泰地七段 23勝13敗(勝率6割4分)
三枚堂達也七段 20勝12敗(勝率6割3分)
渡辺 大夢六段 18勝12敗(勝率6割)
門倉 啓太五段 15勝12敗(勝率5割6分)
加藤結李愛女流初段 19勝9敗(勝率6割8分)
鎌田美礼女流2級 5勝7敗(勝率4割2分)

柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)

3/9 猪瀬浩志四段
3/10 猪瀬浩志四段
3/11 山田勇人五段
3/12 四段以上 福田洸六段 三段以下 村上健太郎3級
3/14 中沢義雄五段
3/15 猪瀬浩志四段

 

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