史跡の宝庫、愛知県岡崎市で
2023.04.12今週のつぶやき
史跡の宝庫、愛知県岡崎市で生まれ育った私ですが、今では千葉県柏市で暮らして36年余りとなります。
柏市は、岡崎市のような城下町ではなく、また宿場町でもありませんでした。
したがって、史跡はそれほど多くはありませんが、利根川沿いのため舟運の利あり、俳人小林一茶が訪れたこともあるようです。
調べてみたら、一茶が茨城県守谷から、柏のあけぼの山布施弁天に立ち寄った際、詠んだ句が私の心を打ちました。
「米まくも 罪ぞよとりが けあふぞよ」
弱者の味方一茶は餌に困っている鳥達皆に米をあげようとしたのでしょう。
ところが、結局は強い鳥が餌を奪ってしまうことのはかなさを鳥にたとえて詠ったとされています。
私達の将棋界は、今藤井聡太六冠がタイトル等を総取りしようとしています。
しかし、勝負の世界である以上それはやむを得ないこと。皆に分け与えたら、その業界は魅力がなくなってしまうかもしれません。大天才藤井さんの出現により、将棋界は計り知れない程、救われました。
舞台に千両役者が登場、観客は増え、スポンサーはつきと、将棋座は活況を呈してきたのです。
棋士は皆将棋が好きで好きでなった職業。
結果については、誰恨むこともなく負けたら自分を責めるのです。
その点、サラリーマンの方は違うようです。近所の川柳を趣味に持つK氏の詠んだ句。
「鳥雲に 紙一枚の 人事かな」これが特賞を貰ったと喜んで私に話されました。
そしてこうも付け加えました。サラリーマンは紙一枚であっちに飛ばされこっちに飛ばされと、空しいものですと。
どの道も生きるのは大変なようです。
石田九段一門チャンネルでは「名人戦第一局、藤井竜王万全の勝利」を放送していますので、名人戦の感想はこちらをご覧くだされば幸いです。
また、今週の石田一門チャンネルは「藤井六冠三年連続最優秀棋士賞に」を放送しています。
今週のつぶやきは諸事情により一日はやくなったことをご承知おきください。
最後に東葛順位戦の表彰式は4月30日(日)午後3時より行います。東葛名人挑戦者に伊藤恒紀五段がなり、美馬和夫東葛名人に挑みます。
また、入替戦の方は早めの対局をお願いします。
弟子達(若手)の成績
4/5 | ●松尾歩八段(先手)-佐々木勇気八段(後手)○ | 棋聖戦決勝トーナメント |
4/6 | ●村中秀史七段(先手)-門倉啓太五段(後手)○ | 棋王戦 予選 |
4/10 | ○高見泰地七段(先手)-高野智史六段(後手)● | 王座戦二次予選 |
今年度成績
佐々木勇気八段 1勝0敗(勝率1,000)
高見 泰地七段 1勝0敗(勝率1,000)
三枚堂達也七段 0勝0敗(勝率―)
渡辺 大夢六段 0勝0敗(勝率-)
門倉 啓太五段 1勝0敗(勝率1,000)
加藤結李愛女流初段 0勝0敗(勝率-)
鎌田美礼女流2級 0勝0敗(勝率-)