峠を越えたら降りるしかない。
2022.12.08今週のつぶやき
峠を越えたら降りるしかない。
将棋センターの平日は年配者が多く、その嘆き節が聞こえてきます。
それは主に将棋のことで、棋力の衰えは、いかんとも仕方がないと自嘲しているように聞こえます。
あるお客さんが「将棋道場では昇級はあっても、降級はないんですかねえ」と冗談半分私に尋ねてきました。「アマチュアの方の降級降段は駄目ですよ。(東葛順位戦S級は例外)ガッカリして来なくなってしまいますから」と答えましたが。
そう言えば、以前インフレ段追放を掲げていた厳しい道場がありました。
降級降段をさせて、厳格な段級査定を売りにしていたのですが、やはりそれは年配者には過酷だし、若くても根性のある強豪しか残らなくなってしまいます。
私のところのセンターは特に平日など和気あいあいの憩いの場となっている感すらあります。それはそれでいいのだと私は思っています。
人間年を重ねると段々元気がなくなってきます。
そこで今週は気合を入れるつもりで、あるお寺に書いてあった次なる言葉を送りたいと思います。
長寿の心得
人の世は山坂多い旅の道、命の齢にお迎えが来たら。
還暦60才。とんでもないよと追い返せ。
古希70才。まだまだ早いとつっぱなせ。
喜寿77才。そう急ぐな老楽これからよ。
傘寿80才。なんのまだ役に立つ。
朱寿88才。もう少しお米を食べてから。
卒寿90才。としに卒業はないはずだ。
白寿99才。百の祝いが済むまでは。
茶寿108才。まだまだお茶が飲み足らぬ。
皇寿111才。そろそろゆづろうか日本一。
気は長く。心はまるく。腹は立てず。口つつしめば命長らえる。
人生万歳。
今週はこの辺で。
今週の石田九段一門将棋チャネルは「B1順位戦佐々木(勇)七段薄氷の勝利。」を放送。望月陵さんとB級1組順位戦の昇級の行方等語っています。
なお、前田九段のエッセイ「天国と地獄」は私のところ柏将棋センターに訪れて天国を味わった後、地獄が待っていたというお話。ご一読を。
弟子達(若手)の成績
12/1 | ●三浦弘行九段(先手)-佐々木勇気七段(後手)○ | 順位戦B級1組 |
12/2 | ○加藤桃子女流三段(先手)-加藤結李愛女流初段(後手)● | 大成建設杯清麗戦 予選 |
12/6 | ●飯塚祐紀七段(先手)-門倉啓太五段(後手)○ | 順位戦C級1組 |
12/6 | ○三枚堂達也七段(先手)-阪口悟六段(後手)● | 順位戦C級1組 |
順位戦では一門三戦全勝。互いに競い合って上昇気流に乗って下さい。
今年度成績
佐々木勇気七段 17勝7敗(勝率7割1分)
高見 泰地七段 14勝11敗(勝率5割6分)
三枚堂達也七段 14勝7敗(勝率6割7分)
渡辺 大夢六段 12勝7敗(勝率6割3分)
門倉 啓太五段 11勝9敗(勝率5割5分)
加藤結李愛女流初段 13勝6敗(勝率6割8分)
鎌田美礼女流2級 4勝4敗(勝率5割)
柏将棋センタートーナメント戦 優勝者(段位は当センター認定)
12/1 | 猪瀬浩志四段 | |||
12/2 | 戸崎誠一四段 | |||
12/3 | 山田勇人五段 | |||
12/4 | 中村蒼生初段 | |||
12/6 | 野村誠三段 | |||
12/7 | 佐々木昇五段 |