今週のつぶやき

二階が私の寝室。
夜中にふっと目が覚めてトイレに立って再び寝床に入ろうとすると、やたらと騒々しくセミの声が聞こえてきました。
“夜ながら、寝間にしみ入るセミの声”。
何やらもじった駄句が浮かんできました。
セミのさえずりは、もう秋が近いのか。
寝ぼけまなこで、窓を大きく開けて、夜空を見上げても、星がひとつも観測できません。
目が悪くなったのか、明日は雨なのか、睡魔におそわれそうになっても、私は思わずペンを取りました。それにしても、夜トイレに行く回数が増えたな。
これには訳があって、実のところ今は前立腺ガンの陽子線治療を受けていて、あと一回受ければ無事２１回を完遂。
夜、尿意をもよおす副反応は、その為ですが、それほどひどくもなく、国立ガンセンターの先生から、順調ですとお墨付きを貰いました。
もっともガンといっても、ＰＳＡ、前立腺腫瘍マーカーが４．５７４あった（４以上がガンの疑いあり）の初期症状で、治療を遅らせる選択肢もあったくらいです。
その上、国立ガンセンターでのＰＳＡ検査結果ではなんと２．２程に下がっていましたから、初期の初期で、本当に治療を延期しようか迷っていました。
しかし、せっかく日本有数のガンセンターで治療を受けられるのだから、たとえ初期ではあっても、やって貰おうと、先生によろしくお願いしますと頭を下げました。
この陽子線治療は、ガンの部分のみを集中的に叩き、他の臓器には影響の少ない最先端の技術なのです。
約一月弱、通いましたが明日でお別れ、完遂ですと施術者の先生からも言われました。
説明が長くなりましたが、明るい話題ではないので、皆様には最後にお知らせした次第です。
年を取れば、病との付き合いは仕方がない。
今はセミの声が心地よく響きます。
さて本日、里見香奈女流四冠の棋士編入試験五番勝負の第一局が関西将棋会館で行われます。
対戦相手は最近好調の徳田挙士四段。
果たして夢の女性棋士誕生なるか。
彼女自身は「静かに見守って下さい」とコメントしていますが、もし５対局中３勝すれば合格で、大騒ぎとなるでしょう。
まず第一局、新鋭の強敵ですから結果やいかに。里見さん頑張れとエールを送りたいと思います。

今週の石田九段一門将棋チャネルは「A級順位戦、本命藤井五冠敗れ1勝1敗。挑戦権の行方は？」を放送。藤井五冠がＡ級順位戦２回戦で早くも土がつきましたが、敗れて騒がれる藤井さん。
挑戦者の本命であることには変わりはないと、私の感想を述べております。是非ご覧あれ。

弟子達（若手）の成績

三枚堂七段が勝率７割８分と調子を上げています。

今年度成績

佐々木勇気七段　３勝３敗（勝率５割）
高見　泰地七段　８勝５敗（勝率６割２分）
三枚堂達也七段　７勝２敗（勝率７割８分）
渡辺　大夢六段　６勝５敗（勝率５割５分）
門倉　啓太五段　４勝４敗（勝率５割）
加藤結李愛女流初段　６勝４敗（勝率６割）
鎌田美礼女流２級　０勝１敗（勝率０割）

柏将棋センタートーナメント戦　優勝者（段位は当センター認定）